乾坤八卦の卦位とは何か易経の宇宙観とその配置

易経（いきょう）は、古代中国の哲学・思想体系であり、宇宙の原理や変化を解明するための知識体系です。その中心となる概念が「八卦」（はっか）で、これには「乾坤八卦」が含まれています。この記事では、乾坤八卦の卦位について詳しく解説します。

1. 乾坤八卦とは

八卦は、易経の基本概念であり、自然や宇宙の現象を表す符号です。八卦には「乾（けん）」「坤（くん）」「震（しん）」「巽（くん）」「離（り）」「兌（と）」「艮（げん）」「坎（かん）」の8つの卦があります。これらの卦は、自然の法則や人間の生活に応用される知識を提供します。

2. 乾坤八卦の卦位

八卦の中心には「乾坤八卦」があります。乾坤は、八卦の始まりであり、宇宙の根本的な原理を表す卦です。以下にそれぞれの卦位について解説します。

**乾（けん）**：乾は、陽気の卦であり、剛健、清潔、高潔などの意味を持っています。乾は天の象を表し、陽の性質を持っています。卦位は北西（西北）に位置し、自然の動きや変化を司ります。

**坤（くん）**：坤は、陰気の卦であり、柔らかく、穏やか、包容などの意味を持っています。坤は地の象を表し、陰の性質を持っています。卦位は南西（西南）に位置し、自然の成長や安定を司ります。

**震（しん）**：震は、雷の卦であり、驚く、動く、進むなどの意味を持っています。卦位は南東（南東）に位置し、自然の動きや変化を司ります。

**巽（くん）**：巽は、風の卦であり、流れる、進む、柔らかいなどの意味を持っています。卦位は北東（北東）に位置し、自然の動きや変化を司ります。

**離（り）**：離は、火の卦であり、明るい、熱い、照らすなどの意味を持っています。卦位は南（南）に位置し、自然の動きや変化を司ります。

**兌（と）**：兌は、澤の卦であり、満ち足りる、豊か、調和などの意味を持っています。卦位は西（西）に位置し、自然の動きや変化を司ります。

**艮（げん）**：艮は、山の卦であり、静か、堅固、留まるなどの意味を持っています。卦位は北（北）に位置し、自然の動きや変化を司ります。

**坎（かん）**：坎は、水の卦であり、流れる、進む、渇くなどの意味を持っています。卦位は東（東）に位置し、自然の動きや変化を司ります。

3. 乾坤八卦の意義

乾坤八卦は、易経の根本的な概念であり、宇宙の原理や自然の法則を表しています。これらの卦位は、自然の動きや変化を理解し、人間の生活や行動の指針としても用いられています。特に、乾坤は宇宙の根源的な原理を表しており、易経の哲学思想の核心をなしています。

このように、乾坤八卦の卦位は、易経の宇宙観や自然の法則を理解する上で非常に重要な役割を果たしています。易経を学ぶことで、自然や宇宙の奥深い真理に触れ、人生の知恵を深めることができるでしょう。