食通十二支和菓子で作る十二生肖の食いしん坊
日本の伝統的な和菓子文化の中で、季節や行事に合わせた季節限定の和菓子が人気です。その中でも、和菓子職人たちの技を見せるのが「食物雕刻十二生肖」です。ここでは、和菓子で作られた十二生肖の魅力に迫り、それぞれの特徴や伝統についてお話ししましょう。
まずは、日本の十二支の由来から見てみましょう。日本の十二支は、中国の十二支と同じもので、子(ねずみ)、丑(いし)、寅(とら)、卯(うさぎ)、辰(たん)、巳(みず)、午(うま)、未(み)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)の12種類があります。これらは、動物の名前で表され、年を表す「年号」や、占いの「相性」など、日本の文化に深く根付いています。
1. 子(ねずみ) - 紅豆餅子(べんきょう)
子は「ねずみ」という動物で、和菓子としての代表は紅豆餅子です。この和菓子は、もち米を練り上げ、紅豆の甘みを感じられるように作られています。ねずみの形をした紅豆餅子は、子孫繁栄の象徴とされ、特に新築祝いやおめでたい行事に用いられます。
2. 丑(いし) - 豚の角餅(いしの 角もち)
丑は「いし」という動物で、特に「いしの 角もち」という和菓子が有名です。角もちはもち米と砂糖を練り合わせ、角の形に成形したものです。この和菓子は、丑の角を象徴し、豊穣と幸運を祈願します。
3. 寅(とら) - とらの餅(とらもち)
寅は「とら」という動物で、とらの餅はとらの形をした和菓子です。もち米と砂糖を練り合わせ、とらの形に成形。和菓子職人の技を感じられるこの和菓子は、寅の強さと勇気を象徴しています。
4. 卯(うさぎ) - 兔餅(うさぎもち)
卯は「うさぎ」という動物で、卯の月には卯の月餅が食べられています。もち米と砂糖を練り合わせ、うさぎの形に成形。卯の月に食べるこの和菓子は、卯の月の幸運と繁栄を祈願します。
5. 辰(たん) - 龍の餅(りゅうもち)
辰は「たん」という動物で、特に龍の餅が有名です。もち米と砂糖を練り合わせ、龍の形に成形。龍は日本の伝統的な神話に登場する神聖な動物で、龍の餅は繁栄と豊穣を象徴しています。
6. 巳(みず) - 蛇の餅(へびもち)
巳は「みず」という動物で、蛇の餅が作られます。もち米と砂糖を練り合わせ、蛇の形に成形。蛇の餅は、巳の月に食べられるもので、健康と長寿を祈願します。
7. 午(うま) - 馬の餅(うまもち)
午は「うま」という動物で、馬の餅が作られます。もち米と砂糖を練り合わせ、馬の形に成形。馬の餅は、午の月に食べられるもので、幸運と成功を祈願します。
8. 未(み) - 羊の餅(げんもち)
未は「み」という動物で、羊の餅が作られます。もち米と砂糖を練り合わせ、羊の形に成形。羊の餅は、未の月に食べられるもので、豊穣と平和を祈願します。
9. 申(さる) - 虎の餅(とらもち)
申は「さる」と