唐風水秘図の禁断 古代の住まい術とその忌避
唐風水秘図とは、唐朝の風水学者が編纂したとされる伝説的な書物で、古代中国における風水の知識を集大成したとされています。この秘図には、家や宮殿、墓地などにおける風水禁忌が詳細に記されています。ここでは、その中からいくつかの禁忌について紹介し、唐風水秘図の神秘的な世界を垣間見てみましょう。
一つ目は「鐘の設置禁忌」です。鐘は古代中国において、邪悪な霊を退治する神秘的な力を持つとされていました。しかし、唐風水秘図によれば、鐘を家の玄関や寝室に設置することは禁じられています。なぜなら、鐘の音が邪悪な霊を引き寄せる可能性があるからです。また、鐘の音が家庭の平和を乱すこともあるため、玄関や寝室には設置しないことが推奨されます。
次に「家の向き禁忌」があります。唐風水秘図では、家の向きが風水に大きく影響するとされており、特に南向きが理想的とされていました。しかし、南向きでも、南西方向に家の玄関を設置することは禁じられています。なぜなら、南西は火の方位であり、火が強すぎると家の中の平和を乱すとされています。
また、唐風水秘図では「鏡の配置禁忌」も記されています。鏡は古代中国において、邪悪な霊を退治する効果があるとされていましたが、その一方で、鏡の配置に注意する必要があります。特に、寝室の壁に鏡を設置することは禁じられています。なぜなら、鏡の反射によって邪悪な霊が家の中に入る可能性があるからです。
さらに、唐風水秘図には「植物の選択禁忌」も記されています。家の中に植えられる植物も風水に影響を与えるため、選ぶ際には注意が必要です。特に、唐風水秘図では、以下のような植物は避けるべきとされています。
1. 葛(かつ) - 葛は生命力が強く、邪悪な霊を引き寄せるとされています。
2. 蘭(らん) - 蘭は花が咲くと美しいですが、花が枯れると邪悪な霊を引き寄せるとされています。
3. 紅梅(こうめい) - 紅梅は冬に咲く花で美しいですが、冬の冷たい空気と結びついて邪悪な霊を引き寄せるとされています。
以上のような禁忌が唐風水秘図に記されています。この秘図は、古代中国の風水知識を集大成したとされており、今でも多くの人々に愛される存在です。しかし、これらの禁忌を無条件に従う必要はありません。風水はあくまで人間の生活を豊かにするための指南であり、現代の生活環境や価値観に合わせて適応することが大切です。